第88章 二度目の入院

しかし、神宮寺蓮のその口ぶりからして、彼は気にしていないのではないか?

大中弓子は心中でそう推測した。確信は持てなかったが、口をついて出る言葉を止めることはできなかった。西園寺希美のしでかしたことを、一つ残らずぶちまけてやらなければ気が済まないのだ。

「神宮寺社長はご存じないでしょうが、私には下の娘がおりましてね。数日前、このアマと食事に行った翌日、なんと気が狂ってしまったんですよ! 誰の顔も分からなくなり、飛び降りるだの自殺するだのと喚き散らして……!」

彼女は大袈裟な身振り手振りを交えて訴えた。まるで西園寺希美が人を害する現場を、その目で目撃したかのような語り口だ。

西園寺希美は...

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