第315話

予想通り、過去一ヶ月の映像に異常はなかった。

驚きはなかったけれど、それでも失望の念が胸を刺した。

プリヤが泣き崩れた。「ごめんなさい、ミラ。作業指示書を担当したのは私なのに、どうやってすり替えられたのかわからないの。この偽造品がどこから来たのかも……。私……本当にごめんなさい」

どうしようもないといった様子で泣きながら、彼女は私にすがりついた。

ティッシュを渡しながら言った。「落ち着いて。泣かないで。泣いても何も解決しないし、あなたのせいだなんて思ってないから」

私が彼女に損害賠償を負わせるのではないかと怯えているのはわかっていた。ペネロペの注文は特注品ばかりで、希少な宝石を使った巨大な案件...

ログインして続きを読む