第345話

「でも……子供を産めるかどうかなんて、本当はどうでもいいことなのよ。アシュトンはあなたに赤ちゃんを産んでほしいなんて思ってない。その役目は、私がいるから」彼女はそう付け加え、その声は満足感でぬらぬらしていた。

彼女と理性的な会話をすることなど到底不可能だと悟った。完全に取り憑かれている。

「あなた、正気じゃないわ」

「はっ! 好きに思えばいいわ」

「わかったわ、あなたはもう完全におかしくなっちゃったのね。なんだか可哀想にさえ思えてくる。いいこと、私、忙しいの。もう二度とこんな馬鹿げたことで電話してこないで」私は彼女が返事をする間も与えず、電話を切った。

ジュヌヴィエーヴがでっち上げた嘘っぱちだ...

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