第361話

「小包? 見せてちょうだい」と言ってから、はっとして尋ねた。「差出人の名前か住所はあった?」

もしかしたら、ネットショッピングで注文したものかもしれない。

「いえ」とジェフリーは答えた。「それが奇妙な点でして。配達員が届けたのですが、奥様のお名前とご住所しか書かれていないのです」

なんて奇妙な。

ジェフリーがその荷物を取りに行った。それは小さな段ボール箱で、テープで固く封をされていた。彼の言う通り、差出人の情報は一切なく、私の詳細だけが記されている。

それを受け取ると、ハサミを見つけ、テープを切って中身を確かめた。

開けた瞬間、私は息を呑み、箱を思わず放り投げた。「うわっ!」顔を背けると、喉の...

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