第367話

「早くしてくれないか?」アシュトンが促した。

私は彼の上から体をずらし、隣に座り直す。彼のシャツはボタンがすっかり外され、目を逸らすのが難しいほどの筋肉があらわになっていた。横になっているせいでシャツを完全に脱がせるのは難しく、開かれたまま彼の体にかかっている。その半分見え、半分隠された状態が、どういうわけか一層そそられた。

私はごくりと唾を飲み込み、無理やり彼の胸から視線を外し、ゆっくりと下へと移していく。やがて、その視線は彼の腰で止まった。限定品のカスタムメイドのベルトはまだきちんと締められていて、ズボンをあるべき場所に留め、私の手で解かれるのを待っているかのようだ。

「あまり時間をかけて...

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