第379話

私も怖かった。

でも、先生に言われたことを思い出して、私は首を横に振った。「ううん。赤ちゃんたちのためには、自然分娩の方がいいの」

「その通りですよ」助産師さんが安心させるように言った。「赤ちゃんのためにもいいですし、お母さんの体の回復も早いですから。心配いりませんよ、ローランさん。さっきのケースは例外なんです。あの子は体が大きすぎたから、最初から帝王切開にすべきだったのに、ご家族が拒否なさって。あなたは双子だから、二人とも普通より小さいくらいですし。大丈夫ですよ」

彼女は四十代くらいで、優しくて穏やかな顔をした、経験豊富な女性だった。

その言葉に、私は少しだけ安心した。重々しく頷く。

私なら...

ログインして続きを読む