第381話

赤ちゃんたちは小さな保育器の中で、まだぐっすりと眠っていた。部屋は静まり返っている。アシュトンと私が入った瞬間、彼の足音さえも柔らかくなった。

私たちはそこに並んで立っていた。生まれたばかりの親として、小さな我が子たちを、ただ夢中で見つめていた。

「どっちがメープルで、どっちがキャプテンクランチ?」と私は囁いた。年上の方をメープルにすると決めていたのだ。

「そっちがメープルだ」とアシュトンが低い声で答えた。

メープルは……男の子だった。

眠っている彼は、小さな拳を顔の横で丸め、まるでポーズをとっているかのようだ。なんて小さくて、なんて無垢なのだろう。

見ているだけで、胸がとろけるようだった。

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