第45話

アシュトンは、ミラが婚姻証明書の写真を撮るのを眺めていた。

彼女がイヴェインの名を口にしたとき、彼はとてつもなく馬鹿げた考えを抱いていた――俺も誰かに見せびらかしたい、と。

そうして結局、カシアン・ラングフォードに電話をかけることになったのだ。

「今夜飲むぞ。ザ・ルーカリーで九時に」

午後九時二分、カシアンはいつもの個室に現れた。すでにボトルを半分ほど空け、不満を漏らしている。

「昨日は俺を無視したくせに、今夜は無理やり引きずり出して、それでただ……座ってるだけか? おい、どういうつもりだ? それに、他の連中はどこだよ?」

アシュトンが口を開くか開かないかのうちに、カシアンが提案...

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