第114章 罪に応じた報い

「――あいつの、男としての機能を潰してやった」

黒崎冬馬は淡々と言った。

温井知夏は目を見開く。

「そんなことして……大丈夫なの?」

昨夜の断片が、ふいに脳裏をよぎる。あの男は自分で名乗っていた。傲然とした顔で、「堂本家の三男様だ」と。

黒崎冬馬の表情は変わらない。

「問題ない。君が気にする必要もない」

温井知夏はそっと唇を噛み、ためらいがちに口を開いた。

「でも……あの人、堂本家の人だって」

「堂本家は、L市じゃ確かに力がある。だが、それもこの街の中だけの話だ」

そこで一度言葉を切り、黒崎冬馬は静かに続けた。

「黒崎家もL市に事業を持ってる。いまも勢力を広げてる最中だ...

ログインして続きを読む