第188章 ジジイの後妻になる

「詩織、冬馬くんが……うちとの取引を止めたわ」津崎玲美は唇をきゅっと結んで言った。

母の言葉を聞いた瞬間、津崎詩織はその場で固まった。

温井知夏のために――そこまでして、うちと決裂するつもりなの……!?

受け入れられず、胸の奥がかっと熱くなる。

「冬馬お兄ちゃん、どうしてそんなことするの? 絶対、温井ってやつが根に持って、耳元で悪く吹き込んだんだよ……あのクズが……!」

「詩織の言う通りよ。冬馬くんが自分からそんなことするはずないわ」玲美も信じたくないように首を振った。

その横で、津崎富岡は黙って聞いていたが、目の奥の怒りはむしろ濃くなる。

――愚かにもほどがある。

「お前た...

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