第202章 反撃

同じ頃。

津崎家――二階の茶室。

津崎玲美と娘の詩織は向かい合って座っていた。湯気の立つ茶はとうに冷め、部屋の空気だけが妙に張り詰めている。

詩織は落ち着かず、眉間に皺を寄せて口を開いた。

「お母さん。あのクズ、本当に観念したの? それとも、何か大技を溜めてる? まさか冬馬お兄ちゃんに頼ったんじゃ……」

「この数日、黒崎グループの広報は動いていないわ。冬馬がこの件に口を出している可能性は低い」玲美は目を細める。「……あるいは、温井知夏が冬馬の前で同情を引こうとしてるのかもしれない」

湯呑みに指を添えたまま、玲美は低く続けた。

「最後まで行かないと、何が起きるかは分からない。結末...

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