第197章 祝賀会

「冗談じゃない。俺の用事は君だよ。俺のこと、ちゃんと想ってたか知りたい」

浅野琉生は大真面目に言い切った。来栖琴音は腹が立つやら恥ずかしいやらで、胸の中がぐちゃぐちゃになる。もじもじと、たった一文字だけ返した。

「……想ってた」

満足げな気配が受話器越しに伝わってきてから、ようやく彼はさっきの質問に答えた。

「電源切ってたのは、機内だったから」

それだけ説明すると、間髪入れずに問い返してくる。

「で、なんでそんなに焦ってた?」

琴音も回りくどいことは言わない。

「郊外のあの土地、なんで邦朗に譲ったの?」

浅野琉生を知っているからこそ、出てくる疑問だった。

「俺が譲ったって...

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