第49章 また発見がある

来栖琴音は中へ入るなり、間髪入れずに切り出した。

「旦那さん。父の治療費が600万かかって、退院してからも専門の介護士さんにお願いしないといけないの。経理で1000万、実家に送金したい。いい?」

焦りと、縋るような懇願が混じっていた。しかも客の目の前だ。川島治は反論の言葉を飲み込むしかない。

「治療費が、そんなに……?」

川島治は口元を引きつらせ、思わず声を上げた。

琴音はすぐに説明する。

「心臓の病気は冗談じゃないよ。手術もしたし、ICUにも何日も入ってた。あなたが振り込んだ40万じゃ、絶対足りない」

自分がいくら出したかまで、彼女が客前で口にするとは思っていなかったのだろう...

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