ラベンダーインク

アダム視点

「で、どう思う?」彼は肩越しに俺を見下ろしながら、くすくすと笑う。

どう思う、だって? 口の中がからからに乾いていた。タトゥーの茎は下着のウエストバンドの下に消えていて、あれだけずり下げているというのに、その先はカーブを描いて見えなくなっている。

どこまで続いてるんだ?

「そうだな」俺はゆっくりと口を開いた。「花だとは、思わなかった」

我ながら、見つめすぎているかもしれない。触ってもいいんだろうか? 許されるのか? 太ももの上で、指先がぴくりと動く。触れたい衝動に駆られて。

「ラベンダーの小さな花束なんだ」彼はまだ笑みを浮かべているが、俺をじっと観察している。俺が食い入...

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