アイビーヘッド

エマーソン視点

別れてからの四週間、俺はほとんど部屋にいなかった。いや、そもそも始まりもしなかった何かの終わりから、と言うべきか。

大抵はアルのところにいた。アルはそれを大喜びしていたが、理由は感傷的なものとは程遠い。要するに、配達のために俺をクソみたいにこき使えるってことだ。あいつはまだ他の人間を――たったの一人も――見つけられていない。その事実が、日を追うごとに俺をどんどん不安にさせる。こんな仕事を引き受けるほど馬鹿なのは俺だけだという自覚には、ある種の緊張感がつきまとう。

停学処分なんて、ほとんど罰になっている気がしない。この期間に金を稼いでいるし、それもかなりの額だ。もし街でクリ...

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