クソ素晴らしい

エマーソン視点

「クソッ、最悪だ」

止める間もなく、パニックになった言葉が口をついて出た。ベッドのシーツが応えるようにカサリと音を立てたのが微かに聞こえたが、それどころではない。頭がクソみたいにグルグル回っている。世界がひっくり返って、何もかもが意味をなさなくなったみたいだ。彼女は今から、俺の最大の悪夢が現実になったとでも言うつもりか?

ああ、クソ。本当に膝がガクッと折れそうになるのを感じたが、倒れはしなかった。すぐ後ろにアダムがいてくれたからだ。

よかった。マジで、ここにいてくれてよかった。

アダムの体に寄りかかると、彼はためらうことなく俺を受け止めてくれた。その腕が力強く俺の腹に...

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