見つかりました

アダム視点

「見つかったぞ」

その言葉は、まるで稲妻の一撃のように、あまりに突然で、鮮烈だった。知らせを受けて身体がぱっと熱くなり、つま先まで痺れるような感覚が走る。

ああ、神様、ありがとうございます。

最初に動いたのはアイヴィーだった。その三つの単語の余韻が消える前に、彼女はもう立ち上がっていた。ついさっきまで俺の病院のベッドの端に座り、スウェットの裾を指で弄っていたかと思えば、次の瞬間にはもうドアに向かって半分ほど進んでいる。

俺だって彼女のすぐ後ろに続きたかった。彼女を追って飛び出したいのに、できない。脚が痛む、まだずきずきするし、それに、まだどこへ行けばいいのかもわからない...

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