確かに友達

エマソン視点

アダムが去り、ドアが閉まるとブラッドがくすくす笑う。「お前のルームメイト、いつもあんな感じなのか?」

「アスリートだから」俺はブラッドの唇に抗うように、そっけなく言った。「あいつらはみんな変人なんだよ」

ブラッドの唇が上向きに引きつられ、俺にキスをする。その唇は柔らかく、前のキスよりもっと強引だった。

俺は身を任せ、なぜかずっと強張っていた肩の力が抜けていく。誰かに見られているときにクソみたいにシャイになるタイプじゃなかったはずだが、アダムがいなくなった今、心からキスを楽しんでいる自分に気づく。前がそうじゃなかったわけじゃない。ただ、何というか、こっちの方がいい。

「何があった...

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