第40章 ばかげている

昨夜、白鳥空弥の連絡先をすべてブロックしたとはいえ、林田柊は机の上に置かれた上等な包みのギフトボックスを見つめ、しばらく黙り込んでいた。

中に入っているのは、手彫りの玉仏。半月も前から用意していたものだ。

白鳥家の祖母は気が強く、いつだって彼女と白鳥空弥のあいだでは孫の肩を持った。

それでも結婚して最初の二年、祖母が病気で入院したとき、病床のそばで昼も夜もなく付き添ったのは林田柊だった。

祖母も、たまに温かいスープを一杯、彼女のために残してくれたことがある。

本家に一度だけ行こう。

贈り物を置いたら、それで帰る。

白鳥空弥のためじゃない。

この六年の結婚に、最後の体裁を残すた...

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