第42章 そんなに自信がある?

翌朝――。

小寺清が車で林田柊を迎えに来て、二人はそのまま裁判所へ向かった。

訴状一式と証拠を提出し終え、林田柊は裁判所の正門を出ると、外気を大きく吸い込む。胸の奥に溜まっていたものが、ふっと抜けた気がした。

肩に乗っていた重みが、少しだけ軽い。

車に乗り込んだ途端、スマホが震える。林田柊が通話を取ると、受話口から北斗の声が飛び込んできた。

「ママ、パパがさ。今すぐ帰ってきたら、昨日の夜にパパを叩いたこと、許してあげるって」

北斗の口調は、妙に正義感ぶっていて、堂々としていた。

その奥で――わざと抑えた咳払いが聞こえる。白鳥空弥のものだ。

隣で聞いている。いや、言わせている。...

ログインして続きを読む