第104章 今度は彼女が自分のものを取り戻す

檸檬がそう言うと、湘子の顔は目に見えて狼狽の色を浮かべた。

湘子は悲しげに言った。「紅子も認めたことですし、本人を呼んだところで結果は変わりません」

紅子が責任を負いたがらないからこそ、わざわざ彼女の両親を買収して証言させたのだ。

紅子の両親も頷きながら言った。「その通りです。すべてはうちの出来の悪い娘がやったことです。非は認め、罰も受けます。ですが、どうか無関係な相沢のお嬢様を巻き込まないでいただきたい」

たかが小娘が大学など行ってどうする! 高坂家から貰う金があれば、弟を大学に行かせるには十分だろう。

担任は困惑した様子を見せた。「いや、やはり井上さん本人に一度学校へ来てもらわな...

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