第12章 彼女は実力で全員の面子をつぶす

檸檬はこれまでずっとこんなことは気にするなと自分に言い聞かせてきた。

湘子が使える手口などたかが知れている。琉生兄さんを学校に呼びつけたところで、最終的には自分の成績が取り消されるだけだろうと。

しかし、千謙に成績のことを訊かれたとき、やはり彼女は込み上げてくる辛さを抑えきれなかった。

檸檬が答えようとしたその時、横から声がかかった。「高坂檸檬、担任がお前を職員室に呼んでるぞ」

それを聞いた彼女はきゅっと唇を結んだ。「ちょっと職員室に行ってきます。話はまた後で」

電話を切った檸檬は、そのまま職員室へと向かった。

中へ入ると琉生兄さんもいて、雰囲気はあまり良くなかった。

琉生が冷た...

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