第143章 今回ぶりっ子の弱いふり失敗

檸檬が去った後、湘子は先ほど屈辱を受けた場面を思い出し、悔しさのあまり泣き出してしまった。

檸檬、あのクズ!

湘子は後悔していた。なぜ先ほど、檸檬を突き落とさなかったのかと!

まったく、弱みを握られるなんて!

湘子はこのままでは気が収まらない。その時、彼女のスマホが鳴った。琉生兄さんからの電話だった。

「湘ちゃん、学校に着いたんだけど、ちょっと話したいことがあるんだ。どこにいる?」

湘子は泣きじゃくりながら答えた。

「琉生兄さん、私、屋上にいるの。さっき檸檬姉さんに屋上に呼び出されて、殺されそうになったの。怖くてたまらない!」

「すぐ行く」

電話を切った湘子は、さらに自分の姿をみ...

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