第151章 私は聖母ではない、なぜあなたを甘やかすのか

檸檬は千謙とこれ以上話したくなかった。

前回、監視カメラの映像の件で、もう少しで千謙を死なせてしまうところだったのだ。

この件の佐伯の背後には望月家がいる。これ以上千謙を巻き込みたくない。彼はA市に帰って平穏な生活を送るべきだ。

自分はこれから高坂家と対峙しなければならない。今後の生活が平穏であるはずがない。

千謙もそれ以上は聞かなかった。「もう遅いし、そろそろ休んだらどうだ」

電話を切った後、千謙の穏やかだった表情が冷たくなった。

彼はスマホを放り投げた。「あの佐伯と檸檬の間に一体どんな確執があるのか調べてこい」

「彼女、何も言わなかったのか?」

「ああ」

「おかしいな。檸...

ログインして続きを読む