第168章 琉生兄さんがぶりっ子と喧嘩した

琉生は今、心底後悔していた。

もっと早く南斗兄さんの言うことを聞いていれば、昨日湘子の罠に嵌まることもなかっただろう。

もしその場で湘子の行為を暴いていれば、檸檬はあそこまで怒らなかっただろうし、南斗兄さんのプロジェクトも今回の入札資格を失うことはなかったはずだ。

湘子は数歩後ずさった。「琉生兄さん、私、あの時は南斗兄さんのプロジェクトのためにやったんです。檸檬に嵌められるなんて、思ってもみませんでした!」

「嵌められた?」

「そうです。檸檬は明らかに、私たちが飛び込むように罠を張っていたんです!」

琉生は顔をこわばらせた。「飛び込んだのはお前だろ。俺まで引きずり込んで。そもそもお...

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