第192章 東弥兄さんが怒り狂う姿を見るのが好き

檸檬は目の前で逆上している東弥を見て、正直なところ少し気分が良かった。

東弥は彼女のその言葉を聞くや否や、たちまち激昂した。「檸檬、よくも俺に頼めと言えたな!!」

「どうしてダメなのですか?」

「俺はお前の実の兄だぞ!」

東弥の目は赤く充血し、怒りのあまり呼吸を荒げている。驚きと失望がない交ぜになった表情で檸檬を見つめた。

彼女が自分に頼めと言っただと!

南斗が歩み寄り、東弥を制した。「兄さん、まずは落ち着いて!」

「落ち着いていられるか。俺が今日まで、高坂グループを築き上げるのがどれだけ大変だったか分かっているのか!」

東弥は南斗を指差して罵った。「この数年、俺が一人で外で戦...

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