第201章 高坂檸檬、翼が硬くなったんじゃないのか?

檸檬は湘子を目にした時、心の中で冷笑した。

これは誠に目をつけて、もっと高い枝に乗り換えようってわけ?

檸檬は意図的に湘子と距離を取った。「あなたとは、そんなに親しいわけじゃないし」

湘子の表情がこわばり、悲しげな様子を装った。「檸檬姉さん、私たちは小さい頃から高坂家で一緒に育ったじゃないですか。私は養子ですけど、あなたが私のことを嫌いでも、私はとっくにあなたのことを本当の姉妹だと思ってます」

檸檬の口元がひきつった。はいはい、また芝居が始まった。

鬱陶しい。いつだってこの手ばかり。

湘子はいじらしい自分を演じきると、今度は誠の方を向いた。「篠崎様、お見苦しいところをお見せしまし...

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