第209章 私が湘ちゃんをひいきするのには理由がある

檸檬は、腹の底から怒りが込み上げてくるのを感じていた。

彼女は冷めた顔で言った。「本当に私に役を演じさせるつもり? あなたのドラマを台無しにしても知らないわよ」

「構わないさ。お前は俺の妹なんだから、演技が下手でも我慢してやる。だが、言うことを聞かず、いつも俺に逆らうのは我慢ならん」

北斗は脚本を檸檬の前に置いた。「自分の出番をよく見てみろ。今回は湘ちゃんが主役で、お前はぶりっ子の脇役だ」

「ぶりっ子の脇役なんて、湘子にやらせればいいじゃない。彼女こそプロでしょ」

「嫉妬か? じゃあ、俺のことを北斗兄さんと呼んでみろよ。そしたら主役をお前に代えてやってもいい。湘ちゃんを脇役にしてな。...

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