第213章 檸檬、今回はお前が俺に頼む番だ

北斗は続けた。「これで分かったか?」

 まだ檸檬を屈服させられないとは信じていなかった!

 檸檬は思わず失笑し、その眼差しには冷ややかな色が宿っていた。

 彼女の顔に浮かんだ笑みを見て、北斗は少し落ち着きを失った。「何を笑っている?」

「私のことそんなに気になるの、北斗兄さん?」

 檸檬は椅子に座ったまま、口の端を微かに吊り上げた。「そうじゃなかったら、どうしてそんなに必死で私を高坂家に連れ戻そうとするの? 湘子がいれば、もう十分でしょ?」

 北斗の眼差しが冷たくなる。「檸檬、その目は気に入らない」

「奇遇ね。私もあなたのその目は好きじゃない。お互い様ってこと」

 檸檬は椅子を...

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