第218章 檸檬をすぐにここに来させる

千謙が入り口に立った時、その姿はまるで鬼神のようだった。

株式会社TG広報の人間たちは千謙の姿を認めた途端、全員が呆然となった。

篠崎家の若様が、なぜここに?

リーダー格の女は、しどろもどろに口を開いた。「し、篠崎……」

千謙は土気色の顔で言い放った。「失せろ!」

リーダー格の女は慌てて説明する。「私どもは仕事でこちらに。解決……」

千謙はテーブルの上のカップをひったくり、投げつけた。「失せろ。二度言わせるな!」

リーダー格の女はどこか不満げで、なおも何か言おうとしたが、隣にいた部下に腕を引かれた。「マネージャー、行きましょう」

篠崎様のあんなご機嫌斜めな顔を見たことがないのか...

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