第237章 なんで湘ちゃんを疑うんだ?

檸檬はそれを聞いて、ただただ可笑しくなった。

私にお灸を据える?

彼女は冷ややかに口を開いた。「湘子には他の埋め合わせだってできたはずなのに、あなたはわざとエンジェルハート基金を彼女にあげた。あれは父さんと母さんが設立したものよ。どうして部外者なんかにあげられるの?」

「湘子の父親が父さんたちを助けようとして亡くなったからだ。彼女はこの数年、高坂家で聞き分けよく、おとなしくしてきた。それなのにこんなに辛い目に遭ったんだ。これくらいの埋め合わせは当然だろう」

檸檬はフンと鼻を鳴らした。「そんなに確信があるの? 湘子の父親が父さんたちのために亡くなったって」

「当たり前だろう? この件は...

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