第239章 高坂家の偽善的な顔

檸檬は、ぶりっ子の心からの熱演を目の当たりにし、全身に警鐘が鳴り響くのを感じた。

物事は極まれば必ず反転し、異変には必ず裏がある。

このぶりっ子、また何を企んでいるのだろう?

周りには野次馬のクラスメイトが少なくなく、中にはスマホを取り出す者までいる。

湘子は目を真っ赤に泣き腫らしながら言った。「檸檬姉さん、南斗兄さんの最期に一目会いに病院へ行ってくださるなら、私、土下座します」

檸檬は口の端を微かに上げると、まっすぐ進み出てぶりっ子の手を掴んだ。

彼女は心配そうな顔で答える。「何であなたが土下座するのよ。時間の無駄でしょ、早く病院に行かないと」

湘子は完全に呆然とした。聞き間...

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