第334章 また騙されるとでも思ったか?

檸檬は兄の言葉を聞き、冷ややかな視線を向けた。案の定、兄は中村家からの支援と援助を手放す気などさらさらないのだ。

彼女はソファに腰を下ろす。

「じゃあ、その言葉が本当だとどうやって信じればいいんですか?」

「どういう意味だ?」

「文字通りの意味です。今まで何年も何も掴めなかったのに、今になって急に手がかりが見つかったなんて、口から出まかせにしか聞こえません。私が信じるとでも思ってるんですか?」

檸檬は冷静だった。

東弥がさらなる手がかりを見つけたという話、それが真実とは限らない。

単に自分を懐柔するために、適当な嘘を並べただけの可能性が高い。

東弥は目を細めた。

「どうしても疑うと言...

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