第7章
【恵子視点】
私が突きつけた決定的な証拠という圧倒的な重圧の前に、健太にはもはや逃げ道などなかった。
最終的な離婚協議書を見つめる彼の手は、激しく震えていた。
彼はペンを紙に押し当て、自らの名前を署名した。
私はその書類をひったくった。
だが、私がドアのほうへ向き直るより早く、彼の携帯電話の着信音が静寂を切り裂いた。
健太が電話に出る。彼の顔から、残っていた血の気がすべて引き去っていった。
「なんだって? 骨折? すぐ行く!」彼は受話器に向かって叫んだ。
彼は私を見上げた。その目は完全なパニックで見開かれていた。
「乗馬クラブからだ。奈々が練習中に馬から落ちた...
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