ダンテは血が欲しい

ダンテ視点

 ニコリアの家までの道のりは、まるで一世紀にも感じられた。不安と怒りが沸き立ち、胸を締め付け、アリーナ以外のことに意識を向けることを困難にしていた。

 幹部たちは無駄に言い争い、延々と計画を練っていたが、俺の耳には全く入ってこなかった。

 聞こえるのは、他のすべての音をかき消すように耳の奥で鳴り響く、重々しい自身の心拍音だけだった。

 ニコリアが俺に与えた猶予は、たったの二十四時間。あのクソ野郎と対峙する覚悟など、とうにできている。

 俺を脅すだけならまだしも、アリーナを誘拐し、サンドバッグのように扱うことなど、絶対に許せるはずがなかった。

 絶対に許さない。

 アリーナに...

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