第47章

茶餐厅の片隅。

きっちり整えたメイクの女が、冷えた顔で視線を落とす。骨の髄から滲むような苛立ちと不機嫌。

向かいに座る男は、顔立ちは悪くない。だが全身から痞気が立ちのぼり、どこか邪な目つきで彼女を値踏みするように眺め、口元に薄い笑みを浮かべていた。

その露骨な視線に耐えきれなくなったのか、鈴木真代が顔を上げ、きっと睨みつける。

「……見飽きた?」

美人の怒り。けれど男は眉一つ動かさない。むしろ楽しんでいるように、喉の奥で笑った。

「真代。久しぶりだな。相変わらず綺麗じゃねぇか」

その言い方が、真代は心底気持ち悪い。ぐっと息を整え、爆発しそうな感情を押し込める。

「で? 何が言...

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