第25章 大物が後ろ盾になる

「……何?」

佐伯薫はぱっと顔を上げた。信じられない、という表情で。

白石家の現状なら、経済ニュースで連日大きく取り上げられている。

誰の目にも、白石家が深刻な危機に陥っているのは明らかだった。海外にいる白石夫妻まで動いて帰国するほどだ。

白石家が自力で立て直すのは難しい。全国を見渡しても、市場を救えるほどの資金を動かせる相手など指折りしかいない。

しかも、縁もゆかりもない相手が、どうしてそこまで太っ腹になれる?

佐伯薫は首を振った。

「白石家を助けたのは誰なの?」

アシスタントが、有川紘樹の顔色をうかがうように一度だけ目をやった。

「ウォール街の大物で、小林圭吾という方で...

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