第26章 父娘は門前払いされる

玄関先に立っていたのは二人――有川紘樹と菜央だった。

どちらも顔色が冴えない。

有川菜央は佑奈の姿を見つけた瞬間、ぱっと目を輝かせた。が、すぐに唇を尖らせ、拗ねたように「ふん」と鼻を鳴らして、ぷいっとそっぽを向く。

佑奈は知っている。菜央は怒ったとき、決まってこうする。自分から謝ったりせず、相手が先に宥めに来るのを待つのだ。

けれど今の佑奈は、それを見なかったことにした。二人に歩み寄り、淡々と尋ねる。

「どうしてここにいるの」

有川紘樹は二秒ほど沈黙した。今日、ニュースに出回った食事のツーショットについて、佑奈が一言も弁解しないことが意外だったのだろう。

佑奈が何も言わないので...

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