第43章 ユナ先生が現れた

佑奈がログインしたアカウントは、デザイナーとしての「ユナ」名義で運用していたSNSのものだった。三年前から、一度も開いていない。

当時、そこは彼女が“業界のトップ”として唯一公にしていたアカウントで、フォロワーは数百万。

投稿のたびにコメントは何十万と積み上がり、「戻ってきて」と泣き叫ぶ声で埋まった。

けれど有川紘樹に嫁いでから、佑奈は二度とユナとして表に出なかった。

この家で、妻として、母として、きちんとやる。そう決めて、自分から家庭へ戻った。

――だけど、もういい。

いまこそ見せるべきだ。

“本当のユナ”が、何者なのかを。

佑奈は椅子の背に身を預け、アカウントを見つめた。...

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