第136章

「おじさん?」

菅田友香は一瞬、ぽかんとした。――最近、どこへ行っても藤原雅彦に会っている気がする。

けれど清水奈々はまるで気にしていない。むしろ嬉しそうに手を振った。

「雅彦さん! すごい偶然。また会いましたね」

藤原雅彦はふっと笑う。

「この時間ってことは、またランチの約束か?」

「ち、違います違います!」清水奈々がぶんぶん首を振る。「今日は物件探しです」

止める間もなく話が進んでしまい、菅田友香は苦笑して補足した。

「母の元教え子が帰国してアトリエを開きたいって。それで、場所探しを頼まれてて」

「へえ、アトリエか」

藤原雅彦は軽く頷き、さらりと言う。

「ちょうどい...

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