第045章

翌日――藤原行船は案の定、菅田有紀を連れて宴席に顔を出した。

招かれていたのは、東山菫の生前の友人たちで、その中には業界の重鎮も数名いる。

彼らが来たのは、ひとつには藤原グループの顔を立てるため。もうひとつは、かつて東山菫に世話になった義理があるからだ。

なにしろ藤原行船は東山菫の婿であり、同時に藤原グループの社長でもある。面子を潰すわけにはいかない。

食事が一巡する頃には、行船があからさまに橋渡しをしたおかげで、有紀はようやく先輩たちに顔を覚えてもらえた。中には「展示会の時は顔を出してやるよ」と、その場で言ってくれる者までいる。

接待を終えて藤原家に戻ると、有紀はほろ酔いの行船を...

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