第048章

理不尽なジジイにぶつかったせいで、藤原行船と菅田有紀は、結局すごすごと退散するしかなかった。

車に戻った藤原行船は、怒りで顔色まで青い。

菅田有紀だって気分はよくない。けれど彼の表情を見て、そっと気遣うように手を握った。

「……やっぱり、お姉ちゃん、まだ相当怒ってるんだね」

藤原行船がはっと顔を上げる。

「つまり、おまえはこう言いたいのか。菅田友香が裏で手を回して、あの偏屈なジジイに俺たちを追い返させたって」

菅田有紀は幽かに息を吐いた。

「違うの? あのおじいさん、私たちと何の因縁もないのに……お金を出すって言ってるのに稼がないなんて、変だよ」

藤原行船は視線を落とし、言葉...

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