第392章

谷口優奈はその間抜けな様子に、腹が立って仕方がなかった。

「さっきは運がいいって羨ましく思ったけど、今は男の方が運がいいわね。こんな綺麗な大美女と寝て、おまけに自分からピルを飲むなんて。初めてまで捧げちゃって、もうなんて言ったらいいのよ。少しは自分のこと考えなさい!」

谷口優奈は考えれば考えるほど腹が立ってきた。岩崎奈緒の体についた痕を見るだけで、あの男がどれほど彼女を求めているかがわかる。

普段はあんなにしっかりしてるのに、男のことになると途端に臆病になるんだから。男って、こういうギャップに弱いんでしょうけどね!

谷口優奈は深く息を吸った。

「こうしましょう。私、顔のいい大スター...

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