第16章

星空グループの慈善晩餐会――それから一週間後。

二谷夜子は、水色から淡く溶けていくグラデーションの薄絹を幾重にも重ねた、裾の長いドレスに身を包んでいた。月光がそのまま形を得たような、ひんやりとした透明感。

胸元は繊細なベアトップ。ふっくらとした白い丸みを完璧に拾い上げ、その上から蝉の羽みたいに薄いチュールがふわりと覆う。隠しているのに、むしろ見せている――そんな、抗いがたい曖昧さが匂い立つ。

歩くたび、とろける薄布の下で豊かな曲線がちらついては消えた。少女めいた無垢さと、成熟した女の艶。相反するものを同時にまとい、彼女は会場の空気を一段、甘く変えていく。

咲きはじめの白玉蘭。汚れのな...

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