第24章

藤原右京は冷ややかに嗤った。

「俺の言ってること、まだわからないのか?」

二谷夜子は目を伏せ、唇の端に自嘲めいた笑みを浮かべる。

「もう誤魔化さないで、藤原右京。私に何も求めていないなら、そもそも交渉の席になんてつかないはずよ」

「今こうして話す気があるってことは、私にあなたの欲しいものがあるってことでしょう」

復讐のためなら、彼女は何だって差し出すつもりだった。

藤原右京が七年前の黒幕だったとしても、そうでなかったとしても、彼女の筋書きは最初から変わらない。

まずは彼の力を借りて周防家を叩き潰す。それから真実を暴く。

もし藤原家まで仇だったなら――たとえ刺し違えてでも、必ず...

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