第24章

小島奈緒は朝いちで、斎藤雅美の視線がおかしいことに気づいた。嫉妬に憎しみが混ざっていて、羞恥と苛立ちの奥に、どうしても飲み込めない悔しさが残っている――そんな目。

井上小夜がそっと耳打ちしてくる。

「ねえ、あの子今日どうしたの?」

「さあ。わかんない」

そう答えた矢先、斎藤雅美がまた、怒りを押し殺せないみたいに睨んできた。

小島奈緒は何もなかった顔で、ノートに視線を落として書き写す。たぶん昨日あたり、斎藤雅美は風間怜司と接触したのだろう。

風間怜司は、変態なうえに紳士の欠片もない。機嫌を損ねれば、相手を辱めるのに容赦がない。

前世でも斎藤雅美は何度も何度も自分から恥をかきに行っ...

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