第34章

その日――午前はトレーニング、午後と夜は重労働。さすがの小島奈緒も、骨の芯まで疲れ切っていた。

それでも今日は、風間怜司と「明日も続けて練習しよう」と約束していたのだ。

ところが夜、風間怜司から電話が来て言う。

「急用で、ちょっと数日出る。トレ室使いたいなら高橋浩太に言えよ。あいつ、休みも実家帰らねぇで学校いるってさ」

小島奈緒はむしろほっとして、

「うん、わかった」

と答えた。

だが風間怜司は言い終えた直後に後悔したのか、すぐ言い直す。

「……やっぱ待ってろ。俺が戻るまで。ちょうどいいし、この数日でお前に何が合うかちゃんと考えとく」

護身術を習いたいという話を、彼は本気で...

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