第37章

面白いことに、今日は小島奈緒も服を変えていた。全体的にゆったりめだ。

休みの間、わざわざ服飾市場まで足を運んだらしい。規模も知名度もある市場で、よそから来た人間がこの街で服を探すとなれば、まずそこへ行く――そんな場所だ。

前の人生の小島奈緒は、自分にやたら厳しかった。だから今度こそ変えると決めて、新しい服をいくつか買ったのだという。

安いものは、やっぱり安いなり。ぱっと見でわかるほど生地も縫製も粗く、きつくなってもまだ着られる彼女の手持ちより、ずっと見劣りする。けれど――美人に麻袋を着せてもそれっぽく見える、というのは本当だ。顔が強ければ、周りは勝手に他を見ないふりをしてくれる。

「...

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