第40章

「斎藤雅美って、どっかおかしくない? あの目つき、なんか気持ち悪いんだけど」

白岡瑠奈がくるりと振り返り、井上小夜と小島奈緒にこっそり囁いた。

井上小夜と小島奈緒も、午前中のうちから斎藤雅美の様子がおかしいことに気づいていた。奈緒の席の横を何度も行ったり来たりしては、にこりと笑って奈緒をちらりと見るのだ。

奈緒が机と机の間の通路越しにしばらく様子をうかがっていると、数分もしないうちに、斎藤雅美が髪をかき上げるふりをして、またこちらを盗み見てきた。

小島奈緒は眉をひそめる。

瑠奈の「目つきが気持ち悪い」は、誇張でもなんでもない。

奈緒はうっすら確信していた。斎藤雅美のこの変化は、き...

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