第54章

小島奈緒は風間怜司の隣に腰を下ろした。

高橋浩太も白岡瑠奈に声をかける。彼の横にも、ちゃんと席が空けてある。

人数が多いから、最初から長テーブルを選んでいた。井上小夜もついてきて、隣の男子が少し詰め、さらに丸椅子をひとつ引き寄せる。井上小夜と白岡瑠奈が並んで座れるように、という配慮だ。

白岡瑠奈は本当はまだ何か言いたそうだったけれど、高橋浩太の前で「噂好き」みたいに思われたくなくて、ぐっと飲み込んだ。

斎藤啓介がいないと、テーブルの空気は露骨だった。誰も斎藤雅美を見ようともしない。斎藤雅美は立ち尽くし、顔色がさっと青くなる。

見かねた井上小夜が、やさしく逃げ道を作った。

「雅美、...

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